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イスラエルの自滅を回避するには
―― 紛争管理からパレスチナとの共存へ

アルフ・ベン ハアレツ紙編集長

Israel’s Self-Destruction: Netanyahu, the Palestinians, and the Price of Neglect

Aluf Benn イスラエルのジャーナリストでハアレツ紙の編集長。フォーリン・アフェアーズでは、「軍事国家イスラエルの政治・社会構造―― なぜ外交よりも、軍事行動が優先されるのか」(2013年4月)などを発表している。

2024年4月号掲載論文

ネタニヤフが示した司法改革法案によって、ガザ戦争前の段階で、イスラエル国家は分裂しかねない状況に追い込まれていた。戦争が終われば、この国内状況が再び出現するだろう。パレスチナをめぐっては、ネタニヤフのように「パレスチナを永遠に占領できる」と考えるのか、それとも「共存が必要」とみなすかが、今後問われることになる。「紛争管理」と「草刈り」が今後もパレスチナ問題に対処する政策であるなら、占領、入植政策、強制退去がさらに続く。しかし、このやり方は、さらなる大惨事を招き入れるだけだ。安心して生活し、尊重し合える共存を望むのなら、イスラエルはパレスチナ人に手を差し伸べ、ともに協力していかなければならない。

  • 大いなる転換点
  • 守られなかった約束
  • ネタニヤフの政治クーデター
  • 攻撃後

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